街のエロス。
写真家中里和人さんの「スライドトークショー」に行ってきた。
『東京(TOKEI)』という写真集の出版記念写真展が木土水ギャラリーであって、
今日は夕方から華道家のゲストの方を迎えてのスライドトークショーということで、
仕事は忙しいんだが、早めに切り上げて見に行くことにした。
『小屋の肖像』『キリコの街』をはじめ、数々の写真集を出されている中里さんの写真は
どれもたまらなく魅力的で、イサド店主は大ファンなのであった。
中里さんとは、電柱のワークショップでご一緒したり、先日のイサドの個展にも来て頂いた。
今回のスライドは、印刷では出ない光の感じなどがまたどれも良く、
よだれが出そうだった。
エロスが主題ではないのだが、いかんせん向島という土地の醸し出す雰囲気や
夜の光、モルタルの滲みや無造作に干された布団など、
生きている街の息遣いや湿り気が感じられる写真たちだった。
いろいろお話された中で、「人と一緒に古びていく街」というのがとてもいいなあと思った。
新建材ばかりで作られた今の新興住宅地では、たとえ50年経っても
エロスなど微塵も感じられるはずもなく・・・・。
そんな向島ももうあと何年かのうちに激変していくらしい。
近いうちに散歩に行こうと思った。
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