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オトンと搬出。

「ツチノウツワ+キノガク展」の最終日。
仕事を2時ぐらいに切り上げ、5時からの松屋の搬出に向かう。

東武線に揺られながら、読みかけの「東京タワー」を読む。
日比谷線になり、ちょうど南千住から地下に入るあたりで、ジワリと涙腺に来た。
これ以上はやばいと本を閉じ、目を閉じる。

搬出の手伝いで「オトン」に来てもらった。
「オトン」は松屋に半世紀近く勤めていた。
とっくに引退しているのだが、
今日も昔の職場仲間の人たちとなんだか盛り上がっている。
私も「いろいろ父がお世話になりました」とか、
よくわからない挨拶をしてしまった。

「オトン」は、店内は撮影禁止なのに私との記念撮影を強行。
2人だけで写る写真なんて何年ぶり、いや何十年ぶりだろう。
松屋で展示ができたことは、すこし親孝行になったのだろうか。

小さい頃連れて来られたデパートは、
化粧品の匂いと屋上ペットショップの金魚の水の匂い。
それらはいまだに健在であるが、
デパートや銀座をとりまく環境はかなり変わったようだ。

搬出を終え近所の蕎麦屋で早い夕飯を食べ、
ラッシュの日比谷線に乗る。
これまた2人で乗る電車というのも何十年ぶりか。
「オトン」はこのラッシュに何十年も揉まれてきたのだと、
笑いながら言った。

北千住で各駅と急行に別れる。
きょう「オトン」と素直に話ができたのは、
まったく「東京タワー」のおかげだ。

親子というのは、照れくさいものだ。

子供を持って、ますます涙もろくなる一方だが、
いつか今日のような日が自分と息子にも訪れるのだろうかと
そんなことをボーッと考えながら、
改札を出た。

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