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200611_077

床が木の電車にまた乗りたいな。

高校時代ぐらいまでは走っていたのにな。

気がつけば。

008

工房イサドを立ち上げて丸4年になりました。

正式に仕事を始めたのはいつだったか、
そんなことも覚えていませんが。
でも9月中にひとつ仕事を納めているのは確か。

今ぐらいの空気を吸うとあの頃の高まった気持ちを思い出します。

いろいろな人にお世話になりました。
いまだにお世話になりっぱなしだったり。
この場を借りて感謝です。

思えば長い道のりで・・・(中略)

そんなことを考えたのも、
独立を考えているという若い人が
昨日の夕方に工房に来たからなのでした。

独立ねぇ・・・。

腕と度胸とスマイルと、あとはなんだろ。

技術も大事だけどソウル(魂)も大事・・・。


いや~4年か~!(今頃実感)。

*写真は独立した時のご挨拶ハガキに使ったもの。当然チビ丸もクロもいない。

にわかにかわづかい。

にかわ(膠)というものをご存知でしょうか。

いまとりかかっている仕事は、いわゆるボンド(化学系接着剤)というものが
一切使えないので、にかわを使っています。
といっても私も使うのは初めてで、同じ町内で大先輩の椅子屋さん「石塚工作舎」の
石塚さんにいろいろとアドバイスを受けながら使っています(石塚さんについてはまた後日)。

接着剤は、その中に含まれる主成分によって、
たんぱく質接着剤(動物系・植物系)、
炭水化物系接着材(小麦粉、米、でんぷん、こんにゃくなど)、
樹脂系接着剤(天然樹脂系、合成樹脂系)、
ゴム系接着剤(ラテックス、合成ゴム系)に分類されます。
(主に木材加工に関連するもの・『木工材料』雇用促進事業団・
職業能力開発大学校・研修研究センター編より・以下同)。

いわゆる「白ボンド」と呼ばれる一般的な接着剤は、この合成樹脂系接着剤にあたる
「酢酸ビニール樹脂エマルジョン接着剤」で、
樹脂分40~50%と水分50~55%の混合液に、
少量の可塑剤、その他が混ぜ合わさったものなのです。

それに対し、にかわは獣の骨や皮、角の髄などを原料としたもので、
これらを煮立ててできた液体を濃縮し、漂白・乾燥して作られるもので、
接着力は強いのですが、耐水性が劣るのが短所といわれています。

ボンドで育った人間にはいささか手間のかかるものではありますが、
湯煎してトロトロになった頃合を確かめながら使うあたり、
なんとも人間的、というか動物的カンが要求される接着剤であります。

接合部の組み手にももちろん気を遣うのですが、
乾きが早いにかわでの組み立ては、ボンドの時よりも何倍も気を遣います。
息使いも荒くなります。
なんだか「獣」を意識してしまいます。

考えてみれば、血も固まってかさぶたになるし、お米を水で溶いて障子を貼ったり、
自然のものでベトベトしていて固まるものっていっぱいあるんですよね。

化学物質で生活が囲まれてしまっている今、
ちょっと手間はかかるけれど
こういうものが脚光を浴びつつあるのは
なんだかとてもいいことだなあと思うのでした。

200709_015

来月で3歳になる息子がいるのですが、
ここのところ加速度的に言葉が連結し始めていて
とても面白い。
でも、面白いのやうれしいのと同時に
なんだかさびしさもあったりして。


「ぱぱ、おうち、ぶーぶ、のって、いい ?」


息子と会話が成り立つ、ということが新鮮で
むしろまだ不自然。

人間と言葉が醸されていく。

野瀬さん。

なんだか気がつけば仕事がらみのことをちっとも書いていないなあ。

ということで、日頃イサドがお世話になっている方々のことを
これから少しずつ紹介していこうと思います。

今日はここのところ頻繁に通っている銘木屋さん。
野瀬銘木店の野瀬さん。

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イサドの持っているでかい材を挽いてもらったり、
テーブル天板のことで相談にのってもらったり。
いろいろと頼りになる大先生です。

こちらの製材用のバンドソーは、元々越谷の川柳町にあった「内田製材所」のもので、
実はイサドで活躍している「手押しかんな盤」もこの「内田製材所」のものなのです。

そもそも、イサドがまだ木工房で修行中の通勤途中に内田さんがあって、
冬はいつも数人の職人さんがドラム缶に薪を焚いて工場の前で暖をとっているのが印象的でした。
ところがある日からすっかり職人さんたちの姿が見えず、ひっそりしてしまっていて
これはもしかしたら・・・ということで、遅刻覚悟で通勤途中に飛び込んだのでした。
そして廃業したということを知り、自分はいつか独立したいのだということを伝えると
どれでも欲しい機械を持っていけ、と言われたのでした。
結局何台かの機械を譲っていただいたのですが、
型が古すぎて使えずに「手押し」だけになりました。

野瀬さんでこの製材用のバンドソーに再会した時には驚きました。

そんなご縁もあって、今ではすっかりこのバンドソーに
いや、野瀬さんにお世話になっています。

ショウルームもあるそうなので
ドンとしたテーブルや銘木が好きな方は
ぜひ一度足を運んでみてください。

秋ですね。

すっかりごぶさたで。

みなさんお元気ですか?

そう。

それはよかった。


自分の小さい時のアルバムを息子に見せながら

ほとんど同じ顔であることが無性におかしくて

笑ってしまった。

こういうのはなんなんだろうか。

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