今井茂淑さん。
最終日の「今井茂淑 家具展」に行ってきた。
行って良かった。
「自分が一番見てみたいもの」がそこにはたくさんあった。
この満足感は、絵画や陶磁器や普通の家具などの展示では得られないものだ。
ここ数年なかった心地よい刺激と、なんだか言いようのない嫉妬心のようなものが
まだ余韻として残っている。やっぱりすごいな~、今井さんは。
個展は3年ぶりだそうですが、私が前に作品を拝見したのは
もう7、8年ぐらい前のこと。
家具で独立したいと思いつつ、家具だけではない、
何かもうひとつの「なにか」をイサドの中心に据えたいと
模索している時でした。
雑誌に載っていた今井さんと、今は亡き木村二郎さんの古材の作品に
ビビビッ!と感電したような衝撃を受けたのでした。
当時世田谷にあった今井さんのギャラリーショップ「スペース・デュー」に足を運び、
実は同じ職業訓練校で、同じ先生に習っていたことや、
古材の面白さなどを話していただきました。
今日も、お互い古材談議に花が咲いてしまい、
頼んだコーヒーを飲むのも忘れていました。
古材を使って何かを作る人はけっこういると思いますが、
今井さんの、古材や金具をうま~く組み合わせる絶妙なバランス感覚は
まさに日本でも指折り、の方だと思います(私の勝手な判断)。
南房総に引っ越されたとのことで、ますます面白い作品が
生まれちゃうんでしょうね~!うらやまし~!
「僕は古木たちからエネルギーをもらいながら、いい意味で、
制作を『やらされてる』んだと思う。木工の技術を介して、
古材たちの出会いを手助けしているんですよ」
(『太陽』 2000年11月号より)
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コメント
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今は三芳のほうにいらっしゃるんですよね。
自然な暮らしを目指しているいい人たちがいますよ。
今度行くときは今井さんのところもぜひ行ってみたいと思います。
ビビビ!な出会い素敵ですね。
投稿: kicco | 2008年3月19日 (水) 22:27
kiccoさん
毎度ありがとう。
びびび~っと、そういうのが古材にはありますね~。
こういうのは、なんていうか、
憑り付かれた人でないとわからない世界かもしれませんです。
幸せなのか不幸なのか。
投稿: イサド | 2008年3月21日 (金) 22:31