デクノボー。
地元越谷でのこどもたちとのワークショップも5年目になる。
「こどもたちとのワークショップ」と書くと、なんだかいかにもこどもが喜ぶようなお膳立てをして、お母さんたちも安心だわ~、なかんじのイベントと思われがちだけど、この「空のある街」はそんな軟弱なイベントではない。毎年こどももおとなも真っ向勝負。現場主義のぶっつけ本番。何が起こるかわからない。だからこそ楽しいし、面白いものができる。今年は特にそんな感じがする。
このワークショップを企画されているエンドウキヨシさんは、現代の宮沢賢治ともいうべき人で、イサド草創期からお世話になっている方だ。頭の中にはいつもいろいろな妄想が詰まっていて、でも、それをしっかりと現実の世界に即した形で実現しようとしている。そして、こういうことをやろうとして、できる人は、実は世の中にほとんどいない。
賢治についても、私なんかよりもとんでもなく造詣が深くて、(私はイサドを名乗ってますが、賢治作品は恥ずかしながらいまだぼちぼち読んでいる次第・・・)たまたまゴハンを食べながらエンドウさんから今回のワークショップと関連深い「虔十公園林」の話が出たので、久しぶりに読み返してみた。
私の持っている文庫版で11ページほどの短編ですが、最期の4行のところで涙が出た。以前にも数回読んでいるのに、今回ほどグッと来たことはなかったなぁ・・・。
多くは語らず。ぜひご一読を。
ミンナニデクノバウトヨバレ ホメラレモセズ 苦ニモセズ
サフイフモノニ ワタシハナリタイ
(雨ニモマケズ)
私も、いつかデクノボーと呼ばれたい・・・。
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