蚊。
最近、トシのせいか蚊に刺されてもあんまりかゆくないというか、気にならなくなってきた。
畑仕事も半袖半ズボンでやってたりする。もちろんあちこち刺されるけど。
なんでだろう。生き物として、もう衰退期に入ったということなのか(笑)
そんな私の妻は蚊が大嫌いだ(ふつう好きな人はいないか)。
我が家のウラは雑木林になっていて笹薮も茂っており、庭にも雑草が生えまくっている。
唯一の防波堤である網戸もネコの爪であちこち穴が開いたりしていて、蚊にとっては天国、妻にとっては地獄同然だった。
そんな妻が今年はついに蚊帳を買って、毎晩面倒くさがらずに吊っている。
たしかにあのいや~なプ~ンという羽音を聴くことがなくなった。
おかげでよく眠れる。
そんな蚊帳の下、椎名誠さん編著の『蚊學の書』(集英社文庫)を読んでいる。
蚊に関するすさまじいエピソードなどが満載で、体中がムズムズしてくる。
アマゾンで3メートルの人喰いナマズを釣ることに命をかけている松坂實さんの話・・・
「ある日川で釣りをしていたら向かいの川岸を大入道が歩いていくんですよ。それがね、ものすごくでっかいの。身の丈だいたい5メートルぐらいの人間なんだ。ただ全体がフワフワしてよく輪郭がつかめないんだね。アレレ、変なやつがきたなあ、と思って見ていたらやがてそのフワフワした大入道の中に小さい普通の人間の”芯”があるのがわかった。つまりそれは人間にとりついている蚊柱だったんだね。でも人間は大入道の芯になって平気で歩いている。ああいうのは人型蚊柱とでもいうのだろうかネ・・・・中略・・・・」アマゾンに年に2~3回行っている松坂さんはもう現地の人と同じく蚊に何ヶ所刺されても平気になっている、と言った。しかしそこまで慣れるには大体いちどきに1000ヶ所ぐらい刺されないと駄目だそうだ。
私はそんなにいちどきに刺されたことはないけど・・・・人間て慣れるもんなんだなぁ。
ああ想像するだけでかゆい。
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