できるかな。
「こういうのはできますか?」とお客さんから聞かれて「ああ、できますよ」と答える。でも実際のところは(たぶんできるよな)であったり(むむ、できるかな)だったりすることもある。でも「できますよ」と答えてしまった以上、やるしかない。そして「できますよ」と答えた時点で、ある程度それはもうできあがっている気がする。
蔵前でin-kyoというお店をされている中川ちえさんのご自宅のテーブル(天板)を作らせていただいた。自分でもなんとなくイメージはしていたものの、ちえさんからの依頼ではじめて実現した天板のかたち。面白いものが生まれました。ちえさんありがとう。
木工の難易度にもいろいろあって、材の乾燥の難しさや仕口・組み手の加工の難しさなどはよく口にされることですが、私的には最近は、どの材を選ぶのか、どの部分を使うのか、どれと組み合わせるのか、削るのか削らないのか、シロクロつけるのかそれとも灰色にするのか・・・・というような、ひとつひとつの局面での「選択」の難しさを痛感するようになってきました。それだけ仕事のやり方の選択肢の幅が広がってきたともいえるのかもしれないけど。まあ、しかし。そういったことは人生にもつきものな訳ですが、なかなかテキパキとはいきません。そういうときにものをいうのが「経験」というものなのだなーということが、すこしづつわかってきた今日この頃。
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コメント
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荒木仕上げですか?
いろんな材で?
いいですねー
実物見てみたいです。
投稿: とだちえ | 2009年9月18日 (金) 23:19
やー、別のちえさんだ。
これは全部タモですよ。
投稿: イサド | 2009年9月19日 (土) 08:08
>こういうのはできますか?」とお客さんから聞かれて「ああ、できますよ」と答える。でも実際のところは(たぶんできるよな)であったり(むむ、できるかな)だったりすることもある。
うんうん、この台詞、よくわかります。
多分できるよな、むむ、、、、できるかぁぁぁぁぁ?やってみょー。
そういうのの繰り返しで自分のキャパがどんどん広がっていくんだなぁとつくづく思います。
経験が自分をを作っていくんですね。
うれしいなぁ
私の欲しい経験は螺旋階段を作ることです・・・。
いまだ達成せず・・・。
ぐぐぐぐぐぐ。
投稿: 友紀 | 2009年9月20日 (日) 21:56