壁と人。
家というのはいろいろなものでできている。
家の内部のほとんどを構成する垂直面は「壁」である。
そのことをふだん意識しているようであまり意識していなかった。
なぜならこれまで私が住んできた家の壁は、
たぶんすべて職人による見事な仕事の結果であり、
ほとんど主張のない壁だったから。
昨日は、イサド家の新居となる古い家の壁を塗り直す日でした。あそこもここもと、なんだかんだで100㎡以上を塗ることになってしまい、こりゃ頭数が必要だわいと声をかけまくって集まってくれたのがなんと総勢18人(コドモ含む)。3連休の最終日というのに、本当にありがたい事です・・・。感謝。
私自身が漆喰塗り初体験ということもあり、準備不足や前日の下地塗りでのトラブル(?)やらいろいろあって当日はテンパりまくっていましたが、集まってくれたみなさんはそんなあたふたする私を尻目に黙々と塗り作業に没頭していました。
それぞれが選んだ壁に対してコテで漆喰を塗りつける。ただそれだけなのに、どれも違う表情の壁がどんどん生まれていってそれがなんとも面白い。どの状態でよしとするか、どこでやめるかなど、壁ぬりはいろいろな選択を迫られる人生の縮図のようです、といったら大げさかな。
準備段階からいろいろとアドバイスをしてくれた丸林さん。床の間に向かう姿がライブペインターのよう。当日は年季の入った釜でおいしい豚汁も作ってくれました。ダンナさんの聡プロには、一番重要な家の顔となる部分を担当してもらいました。このふたりはやはりコテさばきが全然違いましたねー(あ、プロとか勝手に言っちゃってますが、左官屋さんではありません。彼らはへなちょこな私などとは違って、すごいセルフビルダーなのです。詳しくはこちら)
東京から参戦してくれた手紙社組のみなさんとごはん屋「ヒバリ」のセイコちゃん。彼女の壁はやっぱりおいしそうな仕上がりでした。
トミヤマくんは、一番の難所である洗面所を一日かけてロックな仕上がりにしてくれました。パートナーのトモミさんともども、本当におつかれさま!
他にもチルチン女子隊や姉&姪などたくさんの応援に支えられ、なんとか予定の壁面すべてを塗り終えることができました。まだまだ完成には程遠いですが、それぞれの壁に塗り込められた(?)パワーをもらいながら、引き続き家を作っていきたいと思っています。どうもありがとうございました!
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