木のはなし。
あと1週間ですね。制作もラストスパート。
ぽろぽろと木のはなしでもしていきましょう。
●木のものを作って納品したり展示などしてきて、なんとなく感じていたことは
(詳しい方は除いて)ほとんどの人が木について知らない、ということでした。
まぁ当たり前というか、木に関わる仕事をしていたりよっぽど興味があるとかでない限り、
人はそんなに深く木の世界には入り込まない。
自分だって木の仕事をしているけれど、まだまだ知らないことは山ほどあるし
単純に樹種をたくさん知っているからエライというわけでもない。
例えば、製材された板状の木をみればある程度わかるけれど
立ち木の状態でこれは何の木かとたずねられたら、たぶん私の母の方がよっぽど詳しい。
●私は本が好きですが、木に関する本は木の話ばかりで(当たり前ですが)
面白いんだけどちょっと教訓めいたり説教じみたりする傾向があるので、
そうではない本の中にちょっとした木に関する話などが出てくるとうれしくなります。
昔から木という素材が人の生活に寄り添うようにあったことが、いろいろな本からわかります。
●前回の「木のはなし」では古材も含め20種類以上の材を使って作りましたが、
珍しいということもあり黒柿のものが人気でした。来ていただいた方の中には
やはりかなり詳しいツワモノの方もおられて、ハナシが大いに盛り上りました。
今回は黒柿はありませんが春が近いということで、桜のカッティングボードや調理へら、
たまにしか作らない(笑)チェリーのお皿などをご用意しようと思っています。
つづく
「木工というお仕事」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント