余韻。
柳宗悦展。
沖縄糸満の漁師が使っていたという、海水をかき出す道具。
素朴ですぱっと切れのある造形に目を奪われる。
アイヌ独特の文様が施された木綿の衣裳。
本などでは見ていたが本物が見られて感無量。
この衣裳は、アイヌ語のアットゥシがなまって厚司(あつし)とよばれている。
僕の名前もあつしなので、さらに意味もなく喜ぶ。
木喰仏。やさしい表情と、時代を経たテカテカの木肌がいい。
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「作家の立場は難行の道だ。意識に基づくからとかく病が多い。自力の道は並大抵ではない。個人陶で古来秀でたものが少ないのはそれを語っていよう。君もよく知りぬいているように、真に美しい作物のほとんどすべては作者が知れない(柳宗悦)」
(三谷龍二さんの本『遠くの町の手としごと』での引用からの引用)
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民芸、手仕事、クラフト、美術、工芸、アート、工業品・・・・
モノをくくるための言葉はたくさんあるけれど、
僕が作りたいものは、どれにもとらわれず、どれにも影響を受け、どれでもある・・・。
それが、強いて言えば「イサド」にあるもの、になればいいなと思う。
「作家の立場は難行の道だ。」
さあ明日もがんばろー。
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