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スプーンの森。

久しぶりに来ています。

スプーンの森です。

迷い込んでいます。

本格的に取り組むのは何年ぶりかな。

熱中して、嫌になって、の繰り返しで

ここのところだいぶ遠ざかっていましたが。

最近、他の作家さんから受ける刺激が心地よく

自然と作ってみようかなという気持になりました。

こんなこと書くと元も子もないですが

木でできることは限られていますし

僕は漆はやらないので

その中でできること、使いやすさ、楽しさ、イサドらしさ、を

追求しています。はーなんじゃそりゃ。

ま、考える前に手が動いてますが。

名古屋でとりあえず、すこしお披露目できるかと・・・。

あとは、取り扱ってくださっているお店さんでもボチボチ・・・。

12月の個展でもちょろっと・・・。

そんなスプーンの森からの

お知らせでした。

雨、のち・・・。

201110_002

あした、天気に、なれー。

「工房からの風」というクラフトイベントへ。

春日部から東武野田線で柏、船橋、JRにのりかえて下総中山まで。
思ったよりも長い。たっぷり読書した。


*****


「日本アンデパンダンから読売アンデパンダンへ移行していったもう一つの理由は、脚光を浴びたいということだった。絵を描いて学校へ持って行き、それを衆人環視の中で先生に褒められて、小さな画家は自分の力というものを確認する。その小学生のときにすでにある画家の自意識というものは、大人になっても変らない。それは創造にまつわる基本的な欲望である。その脚光の質の点でいっても量の点でいっても、読売アンデパンダンは日本アンデパンダンとくらべて段違いの威力をもっていたのだ。その根幹にあるのはもちろん「読売新聞」という巨大な情報装置である。まして読売アンデパンダンというのは無鑑査の展覧会であり、無名の新人発掘というのがモットーである。
アンデパンダンがはじまると、その会期中の新聞紙上に写真入りでズドンと出て来る新人紹介はショッキングなものであった。それを見るたびに胸騒ぎを覚えた。こういうときの紙面の輝きというものは、これは正しく説明することができないかもしれない。だけどこれは紛れもなく若い無名の画家たちに大きな引力となり、そのセルモーターとして働いていたのだ。私のころにもそうだったけど、初期のころから出していた山口勝弘や利根山光人に聞いた話でも、その新聞紙上での報道の輝きは大変なものだったという。すでになる大家が新聞に載るのなら驚きもしないけど、自分と同じまったくの無名の新人である。その脚光を至近距離に見て、画家の体内には創造力の裏側で、もう一つの邪悪なエネルギーが波立ってくる。作品の実質もさることながら、自分もその脚光を浴びたいというエネルギーの波立ち、その波が大きく揺れて、さらに過激に創造力を回転させる。純粋無垢の絵画理念による創造というものは、いつもそういう邪悪なエネルギーによって支えられている。」

                            赤瀬川原平『反芸術アンパン』ちくま文庫

*****


1950年代後半から60年代にかけての若き芸術家たちの熱き闘いを半分くらい読みかけのアタマで、その50年後の2011年のクラフトの今というものをながめてみる。比べても仕方のないことだけど。おとなしく、きれいで、質素という印象。それが今の時代の雰囲気なのだろう。ていうかクラフトってそもそもそういうもの?50年前の日本にクラフトは存在したのだろうか。


井上陽子さんのオブジェと沖原紗耶さんのしゃもじを購入。
しゃもじはさっそく今日の夕飯で使い、オブジェもさっそくチビたちにいじられ・・・。

よい一日でした。

7歳。

201110_015

てんまる7歳になった。
お風呂そうじ係を任命した。
ほかの7歳がどうかはしらないが
きみはきみだ。
きみらしく生きてくれ。
僕らは応援している。

吉田次朗展。

201110_010

吉田さんの個展。何年ぶりだろう。
お会いするのは2回目。はじめは8年前の松本。
当時僕はあんまりクラフトには興味はなかった。
吉田さんの作品に出会ってなかったら
今のイサドはなかったかもしれない。
そういうお方です。

なんちゃって。


猫のモチーフに魅かれ、悩んだ末にこのひとを頂いてきました。


僕もがんばろう。

モリピー!

201108_219

なにやらお料理中・・・ではなく・・・

こらこら、そんなところ(引き出しの取っ手の上)に乗ってはいかんぞー!

(空中浮遊をしているのでも、透明なスツールに乗っているのでもありません)

今後の予定。

201109_046

いつもイサドのホームページの更新・編集などをやってくれているguminokiさんが、ただでさえ仕事が大忙しな上にパソコンが不調らしく、ごめんねーと言われてしまったので、とりあえずこのイサド通信で年内の予定など、お知らせしたいと思います。

●「川口暮らふと」
10月22日(土)10:00~16:00(雨天の場合23日)
アートパーク(川口市・並木元町公園)
地元埼玉でのクラフトフェアです。

●「on the table・below the table」
11月12日(土)~20日(日)
Analogue Life(愛知県名古屋市)
アメリカの木工作家ジョージ・ピーターソンさんとの2人展です。

●個展
12月9日(金)~14日(水)
ギャラリー無垢里(東京都渋谷区)
額を中心とした展示になる予定です。

●企画展参加予定
12月10日(土)~
フォルマーキ(愛媛県松山市)
まるとしましまがテーマだそうです。

*「もみじ市」への今年の出店はありません。まちがってお伝えしてしまった方、申し訳ございません。


*****


写真は松屋手仕事展で買った琉球張り子。作者の豊永盛人さんは僕のカッティングボードを買ってくれました。実力・センス・ユーモアたっぷりのすごい作家さんです。明日まで高円寺にある「書肆サイコロ」さんで豊永さんの個展「メルヘン見せ物展」が開催されています。でもいまブログ読んだらもしかしたらもう品物があんまりないかもしれません。それにしても豊永さんの9月27日の日記は読んでいてドキドキしてしまった。独立した頃の自分を思い出しました(そんなに昔じゃないけど)。「何をやったっていいんです」「縛られるのも自由、縛られないのも自由」。そうだ、そうだった。ありがとう豊永さん。

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