盛岡 デ オアイ シマ ショウ 4
「まずは、活字を探さないといけませんので・・・」
制作を依頼するメールのやり取りで、「青い月」の中川さんがこのように書かれていたのが印象に残りました。
ひめくりさんのブログで青い月さんの「物語のあるブックジャケット」のことを知ったときに、すごく欲しいと思いました。単純に本が好きで、文庫本用のブックカバーもいくつか持っているのですが、和紙に活版印刷、そしてそれをひとつひとつミシンで綴じて、というところにとても驚きました。そのうえ表紙には大好きな「ぼくはきっと・・・」の一文が。僕はもうすっかりやられてしまいました。
小さくて薄くてきわめて軽いものに、こんなにも魅力があるのはなぜだろう。
凛とした美しい佇まいと、そこから想像力がはじけて飛び立つような・・・・そんなすごさも感じました。
活字だからこその息づかい、活版印刷にしか表現できないもの、そして何よりもそれを感じ取ることのできる感性と想像力と、それらを残していこうとする努力と。
単なる印刷物という枠を越えて、文化的にも社会的にも、活版印刷というのは貴重なものなのだとあらためて感じさせられます。
今回自分の節目となる展示で、ぜひ「イサド」の物語や、このブックジャケットについて、いろいろな人に知って欲しいなと思い制作をお願いしました。
「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ。」
新しく作られるこのブックジャケットから、また新しい物語が生まれることを期待して。
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