カッティングボード。
カッティングボードは木工品ではありません。
木工の「工」という字は、木と木を組み合わせて何かをこしらえる様を
表しているものと思っていますし、そうでないにしても
何かしら技術的な工夫などが加えられていることを意味しているのだと思います。
ただ木を切り抜けばいいという点では、誰でも作れるものですし、
見てわかるとおり、それはただの板なのです。
細かいところをこだわらなければ、どんな木だってまな板になります。
でも、僕が作りたいものは、ただの板であってただの板ではないものです。
僕が見て触って感動して、そういう板をカッティングボードにしています。
ただの板ですが、木目の面白さ、木という素材の素晴らしさ、そういうものが
ぎゅっと詰まった「ただの板」なのです。
だから、手にした人にもそれが伝わって、愛でて、使い込んでもらえたら
それだけでとてもうれしいのです。
カッティングボードについて、これまであまり書いたことはありませんでしたが、
ちょっと書いておきたくなりました。
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