自分の形。
いろいろなことがあって、ついにカッティングボードの定番を作る心境に至りました。
栗という素材に出会えていなかったらたぶんなかったと思います。
まぁ今まで定番がなかったということの方がおかしいのかもしれませんが。
そこで初心に戻ってみました。
はじめて「カッティングボード」というものを意識して自分なりに考えて作った形。
日付は一番早いもので「07,2,27」。
ただ、型はあくまでもイメージの基本型で、このとおりに作ったことはほとんどありません。
僕が修行させてもらった工房でお世話になった工場長Kさんは、椅子などに限らず
何か「型」を必要とする仕事の場合、必ず「日付書いとけ」という人でした。
ベニヤ板で作った型にマジックで日付を書いておく。
日付というのはその時はなんてことないのですが、時間の経過とともに
ある重さを持ってくるような気がします。
自分から生まれた初めての形。
何度もシャッターを切って撮った写真が結局は一番最初のものが良かったりするように。
下書きのつもりで何気なく引いた線が一番好みだったりするように。
不思議なものですが、そういうことは生きてくるとだんだんとわかってきますね。
僕もすこしづつですがわかってきたような気がします。
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