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鈴木稔さんとの二人展が終わりました。
いつも反省や後悔ばかりが先に立つのは、自分の性格のせいでしょうか。
それでも短い京都滞在中には、うれしい出会いがたくさんあって、
もの作りをしていて本当によかったなと思いました。
すばらしい機会を与えてくださったnowakiの菊池さんに感謝です。
 
それにしても鈴木さんは作品が魅力的なのは言うまでもありませんが、
人としても本当にすごい方です。
今回は京都在廊から、九州各地でのワークショップ開催などを経て、
約2週間、今もまだ旅をされています。
そういえば益子で陶芸をやるようになったのも、全国あちこちの窯場を回って、
ここなら自分に合いそうだと思ったからだと言っていました。
鈴木さんは旅をする人なのだなと思いました。

 
展示に来てくださった方々、ありがとうございました。
 

二人展。

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京都nowakiでの鈴木稔さんとの二人展、始まっています。

尊敬する作家さんの作品と自分の作品が徐々に並んでいく様は、
待ち望んでいた瞬間であり、また緊張の瞬間でもあります。

京都までの7時間ドライブにはじまり、在京中は毎晩お酒を飲んで語り合い、
夜は布団を並べて寝るというまさに合宿状態でしたが、
自分にとって忘れられない時間となりました。

今回は稔さんの新しい陶板作品を自分が額装したものや、
カップやお皿などを載せるトレイやお盆などを作りました。
稔さんの美しく惚れぼれする器たちもどれもひとつひとつ見ごたえがあります。
ぜひ手に取って見ていただけたらうれしいです。
展示は28日までです。
 


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写真は稔さんのワークショップの様子。みなさん真剣です。


鈴木稔さん。

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益子に行ったのは、年明け間もない1月の中旬でした。
それまで陶器市の時にしか訪れたことがなかったので、
真冬の空気の中、人気のない「ふだんの」益子はなんだか新鮮でした。
 
ワイルドな林道を登り切ったところに鈴木さんの仕事場がありました。
写真では見ていましたが、実際に目にする登り窯は思っていたほど大きくはなく、
丸っぽくてかわいらしいかんじがなんだか鈴木さんぽいなと思いました。
登り窯というのは複数の作家や職人さんが共同で使うものと思っていましたが、
鈴木さんの登り窯は鈴木さん個人のもの。
「窯屋さんというのがいて、その人に作ってもらった。益子でもだんだん少なくなっている」
「薪も膨大に使うので、個人ではこれくらいのサイズが限界」なのだそう。
 
その登り窯が2011年3月の震災で全壊してしまいました。
「崩れてバラバラに散ったレンガをながめているだけで、しばらくは何も手につかなかった。」
3~4000程もあるレンガを一度片付けて、再利用するためにひとつひとつのレンガについた目地を
取る地道な作業を行いました。そして、たくさんのボランティアなどの方の力を借りて、2013年末に
ようやく登り窯を再建。2014年に開催された新しい窯での「初窯展」には僕も足を運びましたが、
新しく生み出された作品たちはどれも喜びに満ち溢れて生き生きとしているように感じられました。
 
鈴木さんの作品は、益子の土と伝統的な釉薬を使いながらも、割型(石膏型)で成形しているせいか、
益子っぽくないモダンな印象を受けます。僕が初めて鈴木さんの作品を見たときはけっこう衝撃で、
いままで自分があまり出会ったことのないタイプの焼き物だなと思いました。
釉薬が美しく色っぽい感じがありながら、人を寄せ付けない感じではなく、
むしろ手に取りやすい親しみやすさも持ち合わせている不思議な魅力を持った器です。
我が家でも、お気に入りのマグカップは毎朝コーヒーをいれて、艶っぽい黒色の小鉢には納豆、
ケルトの文様にヒントを得たという大胆な絵柄の大皿も頻繁に登場します。

来週からの二人展では、鈴木さんの作品に合わせて木のトレイやお盆、スプーンなどを作りました。
他にも鈴木さんの陶板「母子像」を額装したものや、シュガーポットとスプーンのセットなどもあります。
僕自身では全くの力不足役不足なのは重々感じていますが、それでも鈴木さんの作品を意識しながら
製作していく中で、いろいろ共感・共鳴する部分があり、新しい自分を発見をすることができました。
それが作り手として何よりもうれしいです。

 
 
 
鈴木稔さんプロフィール

1962年 埼玉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業
1991年 益子の陶芸家である高内秀剛氏に師事
1996年 益子町芦沼に築窯、独立
2006年 登窯築窯
益子の土と釉薬を使い、割型による器を中心に製作。個展を中心に活動。
3.11の東日本大震災により登り窯も全壊する被害に見舞われたものの、
その後開催された益子・春の陶器市ではツイッターを用いた復興施策に取組み、
陶芸の枠を超えて活躍。 全国各地でワークショップも開催されています。

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