庭の畑の脇に積んである堆肥を掘り起こしていたら、
カブトムシの幼虫がゴロゴロ何匹も転がり出てきた。
白く輝く宝石を掘り当てたようなこのワクワクした気持ちは
子供の頃からまったく変わらない。
土から出てきたくせに彼らは少しも汚れていない。ピカピカに輝いている。
この惑星にこんな形をした生き物が生きているんだなぁといつも感心する。
向こうも同じように思っているのかもしれないが。
カブトムシのメスは、飼っていてもすぐに土に潜ってしまい、
オスに比べてあまりにも存在感が薄い。
産卵するのに最適な土壌を常に探しているのだろう。
あるいは単に恥ずかしがり屋なだけか。
落ち葉やおが屑が豊富で、いつも放ったらかしな我が庭は、
彼女にとってちょうど都合が良いのだろう。
山椒の木もあるせいかこの夏はアゲハもよく飛んでいた。
アゲハの成虫は華麗で優雅だが、ずんぐりムチムチの幼虫も実に愛らしい。
山椒は実生であちこちに出てくるので、増やすようにしている。
いつまでも昆虫が来てくれる庭にしておきたい。
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