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民藝館に先日行ってきた。アイヌの工芸展以来、2年ぶりだ。
開催中の芹沢銈介展、染織の作品は言うまでもなく素晴らしいが、
氏のコレクションを見るのもとても楽しみだった。
作り手が蒐集する物が、その作品に何らかの影響を及ぼしているとすると、
蒐集することも創造の一端を担っているとも言える。
自分も蒐集癖があり、作り手と蒐集というテーマにはとても興味がある。
よく考えれば、物を作っている人間が物に興味を持つのは当然のことなのだが、
蒐集という領域に至るのは、また別の段階だと思うのだ。
  
民藝館のもう一つの楽しみは、建物を見ることだ。
特に自分が一番楽しみにしているのは、玄関の立派な引き戸やガラス什器などに用いられている
「剣留め」という仕口を見ることだ。構造と意匠を兼ねたこの仕口は、作るのは大変だが、
出来上がると独特の格調を生み出して、なんとも美しい。
手間がかかるためか、現代の家具デザインではまず見かけることはないが、
この民藝館にはこれ以外ないという感じで堂々と演出している。
ここに来るたびにじっと見つめてはため息をついてしまう。
他にも擦れて渋く光る床板や、正面階段の手摺のグイッとねじれた部分など、挙げればキリがない。
もちろん展示を見に来ているわけだが、このように建物のお気に入りの部分を見つけておいて、
時々訪れては確認し愛でるのも、また別の面白味があると思う。

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コメント

民藝館て知らなかったな。
そのうち行ってみよう。
おれはこないだ初めて江戸東京たてもの園てとこに行ってきました。たいへん面白かった。
明治、昭和、ちょっと前なのにいまはもう作れない(作らない)モノや材料がたくさんあって、おれたちは進歩しているのか?退化しているのか?と思ったことでした。

たてもの園は行ったことあったかな・・・?覚えてない。
いまちょうど障子の張替えやってるんだけど、ほんと紙と木組みだけでよくできてるなと思う。
日本人の技術と美意識の粋だね。でも障子紙も最近はプラスチックになっちまって
なんだか風前の灯だな・・・

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