庭の栗の木の幹に見慣れない虫がたくさん付いている。気がつけばツタもかなり上のほうまで絡みついている。妻が「栗が苦しそう」という。弱っているから虫が付いたのか。うーむ。お昼を食べた後にツタをはがすことにした。上のほうはまだ簡単にはがせるのだが、下のほうの太いツルの部分は栗の樹皮に細かい根を食い込ませてへばりついている。ノコで切ってそこからバリバリはがせばいいだろうと甘くみていたのだがそんなに簡単にはいかなさそうだ。根を切られても栗の木本体から栄養を吸い取ってやる、ぐらいの強いツタの意思を感じる。植物はこわい。顔にべったり張り付いたエイリアンの幼虫を思い出す。結局使っていない錆びたノミでこそぎ落とすようにしてなんとかツタをはがす。根は一番長いもので3メートル以上あった。やれやれ。次は根元スペースに群雄割拠しているヤツデやケヤキ、榊などの撤去。長年ほったらかしてきたため、それぞれの根が隙間を争うように張り合っている。樹木たちは言葉を交わさないが、沈黙の下で繰り広げられる争いは凄まじいものがある。妻と一緒に少しづつ掘り返しては切断しなんとか排除した。これで元気になってくれるとよいが。
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