スプーンは難しい。
スプーンを作る時、いつも思う。
もうスプーンなんか作らないと思ったことも何度もある。
それでもスプーンは魅力的で、気がつくとまた作ってしまっている。
スプーンは遠い昔から人間が使ってきた道具であり、
身体の内部に入れるナイーヴで特殊な道具でもある。
小さいけれど造形のバランスを要求されるとともに、
価格的にはそんなに高いものには出来ないという、
何とも難易度の高い木工品だと思う。
そんなスプーンを150本も作ってしまった。
もう、しばらくはスプーンを見たくない。
今回はスタンダードなものから、ジャムやコーヒー用、アイスクリーム用などの新作、
そして、あまり考えずに素材を見て即興で作るフリースタイルのものなど、
たくさんのスプーンを作りました。
お皿、お盆などテーブル周りの道具、額や鏡、オブジェなども出品します。
久しぶりの名古屋での展示、楽しみです。
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