アンティーク。

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お気に入りのお店というのは秘密にしておきたかったりするのですが・・・

最近あまり骨董市などにも脚を運べていないので、なんだか体が古いものを求めていたようです。仕事を早じまいして久しぶりに行ってきました。アンティーク・ステレオグラフさん。こういう空間にいると、なんだか栄養を補給されているような気がします。
(ところで私の姉はネコが好きなのですが、しばらくネコを見なかったり触ったりしていないと「ネコ分が足りない~」といいます。つまり養分ならぬネコ分、なわけです。そういう点では私の場合は古物分もしくは古分になるのかな。なんのこっちゃ。)

店主の古川さんの選ぶものには、どこか古川さんの美意識が反映されていて、評価の定まらないもの、これはなんだろう?というような不思議なものがあちこちに。そういうところが楽しい。古川さん自身はアンティーク界のイチローのような人で、まじめで頑固。男の私から見てもいい男です。お互い話し始めると長くなってしまうので、品物をじっくり見る時間が意外とありません(笑)。今回は写真の右側の引き出しにかなり参ってしまったのですが、購入には至らず。うーむ。だれかオレに金をくれ。

千葉の松戸市にあるのですが、ウチからは意外と交通の便がよく30分ぐらいで行けるのです。アンティーク好きにおすすめのお店です。

今井茂淑さん。

最終日の「今井茂淑 家具展」に行ってきた。

行って良かった。

「自分が一番見てみたいもの」がそこにはたくさんあった。

この満足感は、絵画や陶磁器や普通の家具などの展示では得られないものだ。
ここ数年なかった心地よい刺激と、なんだか言いようのない嫉妬心のようなものが
まだ余韻として残っている。やっぱりすごいな~、今井さんは。


個展は3年ぶりだそうですが、私が前に作品を拝見したのは
もう7、8年ぐらい前のこと。
家具で独立したいと思いつつ、家具だけではない、
何かもうひとつの「なにか」をイサドの中心に据えたいと
模索している時でした。
雑誌に載っていた今井さんと、今は亡き木村二郎さんの古材の作品に
ビビビッ!と感電したような衝撃を受けたのでした。

当時世田谷にあった今井さんのギャラリーショップ「スペース・デュー」に足を運び、
実は同じ職業訓練校で、同じ先生に習っていたことや、
古材の面白さなどを話していただきました。

今日も、お互い古材談議に花が咲いてしまい、
頼んだコーヒーを飲むのも忘れていました。

古材を使って何かを作る人はけっこういると思いますが、
今井さんの、古材や金具をうま~く組み合わせる絶妙なバランス感覚は
まさに日本でも指折り、の方だと思います(私の勝手な判断)。
南房総に引っ越されたとのことで、ますます面白い作品が
生まれちゃうんでしょうね~!うらやまし~!


「僕は古木たちからエネルギーをもらいながら、いい意味で、
制作を『やらされてる』んだと思う。木工の技術を介して、
古材たちの出会いを手助けしているんですよ」
(『太陽』 2000年11月号より)

イサド号。

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ずいぶん前にリサイクルショップで衝動買いしてから
ず~っとほったらかしてました。
かれこれ6年ぐらい。
・・・・さすがに錆びてきたので油をくれてやりました。

ごめんね。


サドルがないんですが、これもだいぶ前に買ってあって
・・・・取り付けてないだけなんですが。

ごめんね。


言い訳ばっかり。

もうすこししたら落ち着くので?
ちゃんとサドルつけて
通勤?に使う予定です!

相当カッコいいです。

見かけたら声かけてね~。

勝利!

そろばんの在庫がなくなってきたので
久しぶりに某オークションにてそろばんを物色。
とりあえず、まあまあ状態の良さそうな物に入札。

・・・終了間際のライバル登場にビビリながらも
なんとか予算内で競り勝ちました。

見えない相手との無言の戦い・・・。

それにしても
インターネットってすごいなぁ。

ほうろう。

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きのうは茨城県からお客さまがいらっしゃいました。

来月古河市にオープンするという雑貨店「hibi」の店長さん。
イサドの小物たちを扱っていただけるということで
オープン前の忙しい中、工房まで来てくださいました。
古いものが大好きということで工房内の古物やヘンなものに
かなり反応されていました(笑)。

「あそこのとこ、写真とってもいいですか~?」

ほうろう看板と古時計の掛かっている壁は
なかなかのフォトジェニックなようで
人気の撮影ポイントとなっています。

というわけで、私もパチリ。
(ていうか今どきパチリとかいわないか)

こういう看板がフツーに掛かっていた工場で
働いていた人たちや時代のことなんかを
時々考えます。

アリの巣。

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自分でもあきれますが。

毎日コツコツと、いろいろなモノを工房に持ち込んで。
本当はそのまま同じ量の家具や作品が日々生み出されて
どんどん出て行けばいいのですが、そうもいかず。
気がつけば足の踏み場が・・・。

材木、ベニヤ類はまぁ家具屋としては当たり前。
古材、廃材、木箱、ガラス、錆びた針金、壊れた三輪車、
古いラベル、紙類、蔵戸、竹かご、煤竹、ビン、缶、そろばん、
バケツ、じょうろ、うす・・・。

この間は浦和の骨董市でまたまたシゲキ的なモノを購入。
世の中にはステキなモノが多すぎです。

広い工房が欲しい・・・。

だれかください!

古材について。

200702_003


私は木材を使って家具を作るのと平行して
古材や廃材を使って額などの作品も作っています。

ひとくちに古材・廃材といいますが、定義はよくわかりません。
わかりませんが、なんとなく古材は「いい味の出ている」「いい風合いの」状態のもの、
廃材は「クギが刺さっている」「廃棄寸前」「もう使い道がない」状態のもの、
というカンジで解釈しています。

材木屋さんにある木と、これらの古材・廃材は
素材としては「木」であることになんら変わりはありません。
ただ表面(や内部)が長い年月によって変容・変質しているだけです。

古材などはひと鉋かけるとまた新たな木の表面が出現しますが
廃材のひどいのになるともう「ショウがぬけて」いて
触るとボロボロと崩れたりします。

では古ければ「古材」なのかというと
そうも言えないのです。
法隆寺を支えている、あの千三百年のヒノキを
誰が「古材」だと言うでしょうか。
現役で活躍している木はあくまでも「材」なのです。


・・・とここまで書いて、
参考に引っぱり出してきた西岡常一棟梁の本を
しばらく読みふけってしまいました。
耳の痛いことばかり書いてあります・・・。

あぁ、鉋の裏出ししなきゃ・・・。


古材についてはまたいつか。

おまけ。

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昨日仕事帰りに解体現場に遭遇。
近所の神社に付属した建物を壊している。
今朝工房に行く途中で立ち寄って、
古いガラスの入った建具を数点頂戴する。
ガラスが波打っているのでけっこう古そうだ。

解体屋のオヤジが「おまけ持ってくか?」といって
徳利の入ったダンボールを出してきた。
「野田町」「坂本屋」とある。
隣の野田市(千葉県)にあった料亭か何かのものだろうか。
それがなぜ川をはさんだ松伏町にやってきたのかは不明。

モノは誰かの所有物であることをやめた時、
壊されたり、買い取られたり、譲られたり、盗まれたり、贈られたり、
いろいろあって流れ流れていく。
今日は北越谷でやっている骨董市にも立ち寄ったが、
日本やヨーロッパなどさまざまな所から流れ着いたモノたちで
あふれかえっていた。

今日頂いた古い建具も、そのうち額になったりして
銀座なんかに飾られたりもする。

モノに履歴を聞けたなら、それはそれは面白い話が
聞けるかもしれない。

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