伝染るんです。

後輩のちえちゃんから吉田戦車の「伝染るんです。」を借りて(本人はあげるといっていたが)久しぶりに読んだ。個展が終ったらマンガを思う存分読みたいと思っていたので、存分にあっという間に読んだ。当時は最後の方の作品はほとんど読んでなかったので、初めてである。かわうそや、椎茸や、山崎先生、斉藤さん・・・椎茸はほとんど全編にわたって登場する。椎茸は吉田戦車そのものなのだろう(という安易な感想)。

いま彼は何か描いているのだろうか。

まだまだ読み足りない・・・。
図書館で「カムイ伝」でも借りるか・・・。

小林敏也さん。

個展も残りあと2日間となりました。

松屋の向かいの教文館さんで、宮沢賢治関連の展覧会が開かれているという情報を
来場されたお客様が教えてくださいまして、翌朝さっそく興味シンシンで行ってみたら
なんと、私の大好きな小林敏也さんの原画が展示されているではないですか!
うおおおおお~っ!っと、朝っぱらからテンション最大に。
自分の展示はほったらかして、しばし小林さんの描く賢治の世界に没頭してしまいました。このパロル舎の宮沢賢治の画本シリーズはとてもとてもすてきな本で、私も何冊か持っていますがやはり原画(版画)はすばらしかったです。
限定の原画は売り切れていましたが、注文すれば刷っていただけるとの事でしたので
迷わず注文してしまいました・・・。嗚呼素晴ラ式衝動買ヒ!

明日が最終日ということですので、銀座にいらっしゃる方は(そして賢治ファンは)この展覧会「宮沢賢治の宇宙~小林敏也原画展」と「イサド式。」をぜひともお見逃しなく!

蚊。

最近、トシのせいか蚊に刺されてもあんまりかゆくないというか、気にならなくなってきた。
畑仕事も半袖半ズボンでやってたりする。もちろんあちこち刺されるけど。
なんでだろう。生き物として、もう衰退期に入ったということなのか(笑)

そんな私の妻は蚊が大嫌いだ(ふつう好きな人はいないか)。
我が家のウラは雑木林になっていて笹薮も茂っており、庭にも雑草が生えまくっている。
唯一の防波堤である網戸もネコの爪であちこち穴が開いたりしていて、蚊にとっては天国、妻にとっては地獄同然だった。

そんな妻が今年はついに蚊帳を買って、毎晩面倒くさがらずに吊っている。
たしかにあのいや~なプ~ンという羽音を聴くことがなくなった。
おかげでよく眠れる。

そんな蚊帳の下、椎名誠さん編著の『蚊學の書』(集英社文庫)を読んでいる。
蚊に関するすさまじいエピソードなどが満載で、体中がムズムズしてくる。

アマゾンで3メートルの人喰いナマズを釣ることに命をかけている松坂實さんの話・・・
「ある日川で釣りをしていたら向かいの川岸を大入道が歩いていくんですよ。それがね、ものすごくでっかいの。身の丈だいたい5メートルぐらいの人間なんだ。ただ全体がフワフワしてよく輪郭がつかめないんだね。アレレ、変なやつがきたなあ、と思って見ていたらやがてそのフワフワした大入道の中に小さい普通の人間の”芯”があるのがわかった。つまりそれは人間にとりついている蚊柱だったんだね。でも人間は大入道の芯になって平気で歩いている。ああいうのは人型蚊柱とでもいうのだろうかネ・・・・中略・・・・」アマゾンに年に2~3回行っている松坂さんはもう現地の人と同じく蚊に何ヶ所刺されても平気になっている、と言った。しかしそこまで慣れるには大体いちどきに1000ヶ所ぐらい刺されないと駄目だそうだ。

私はそんなにいちどきに刺されたことはないけど・・・・人間て慣れるもんなんだなぁ。
ああ想像するだけでかゆい。

「食堂かたつむり」

夜、寒い部屋の布団にもぐりこみ、
小さな灯かりのもと、コソコソと頁を開く。
寝る前の読書は、何物にも代えがたい
ひそやかで愉しい時間です。

昨晩から読み始めたのは「食堂かたつむり」。

あちこちの本屋さんで品切れ状態で、やっとのことで手に入りました。

著者は、以前このイサド通信でもご紹介させていただいた
作詞家の小川糸さん
イサドのそろばんイスを愛用して下さってます。
講談社から絵本『ちょうちょ』を出されていましたが、
いよいよ小説家としてもデビューです。

Photo


続きをはやく読みたいので、
今日はこのへんで。

寝屋子というもの。

昨年から書きたかったんですが、なかなか忙しくて落ち着かなくて・・・・
やっとご紹介。

『住まいの考源楽』(ピエ・ブックス)という本が面白い。

以前展示会をやらせてもらったことのある代官山のギャラリー
「無垢里」のオーナーであり建築家でもある金田正夫さんの本。
全国各地に伝わる民家の工夫や知恵をフィールドワークとスケッチで紹介していたり、
さらにそうした環境作りの知恵を現代に生かす工夫などを紹介しています。

中でも面白かったのが、
伊勢湾答志島(とうしじま)の寝屋子(ねやこ)というシステムの話。
以下まるごと転載します。


 * * * * * * * *


人間が集まって暮らす集落は、単なる住居の集合ではなく、深い人間の
結びつきによって構成されている。しかし今日ではその「集まって暮らす」
システムは失われつつある。昔の暮らしが残っていそうな地方の村では
過疎化が進み、当時の面影を偲ぶには難しい状況だが、ここ伊勢湾の
答志島では今でも昔ながらの住まい方が残っている。その中でもっとも
特徴的なのが「寝屋子」と呼ばれる習慣である。

百年以上前から続いているとされる寝屋子は、中学校を卒業した男の子が
生家を離れ、同年代の5~6人の男子と両親の揃った別の家で家族同様に
寝泊りする制度。日柄の良い日を選んで家具を運び、その家を寝屋と呼び、
その家の親を寝屋親(ねやおや)と呼ぶ。しかし寝屋子の男子は寝屋子で
寝泊りするだけで、日常の仕事は朝から自分の家に帰って仕事をして、夕
食を食べてから寝屋子に集まってくる。こうした生活は男子が結婚するまで
続けられ、その際寝屋親は仲人となり、結納でも上座で祝宴の盃をとる。

離島という閉ざされた環境の中で健全なコミュニティを保つということは、そ
の島の存続にも関わる重要なことであり、その形成過程でこのような制度が
生み出されたのではないかと思われ、この寝屋子があることで強力な同年
代の繋がりが生み出されていると考えられている。ともすると血縁のある親
戚同士や近所だけの付き合いになってしまいがちな人間関係を、全く関係
のない人間と寝屋親子関係を結ぶことによって、島内の人間関係は常に新
しい結びつきを生み出しているのであろう。

今日では島内の中学を卒業した後、鳥羽の高校へ進学するようになり、伝
統的な寝屋の機能は失われつつあるが、寝屋の親子関係は今でも必ず結ば
れている。それは寝屋子という制度が最も好ましい後継者教育の場と考えら
れていることや、地域の存続に不可欠だという意識を住民全員が共有してい
るからではないかと思われる。


 * * * * * * * *


私はあまり知識もないのですが、昔の日本の特殊な地方には
少なからずこれに似たような制度があったのかもしれません。

それにしても・・・
同年代が夜に集まって一緒に寝るなんて
なんだかこの寝屋子は楽しそうだな~。
担当になった家の親は大変そうだけど・・・。
でもまあごはん作るわけじゃないからそうでもないのかな。

外観上は「集まって暮らして」いるけれど、
実は全然バラバラだったりする今の住宅事情。
一人っ子が多いマンションなんかで、この寝屋子やってみたら
けっこう面白そうな気もしますが。無理か?!(笑)

やっぱり社会の制度として不可欠だったからこそ
機能していた制度のような気がします。


他にもいろいろ、
ご興味のある方はぜひご一読を。

拝啓 本橋さま

L11

テレビがなくてビデオ映画も観られないので
うちではもっぱら映画代わりに写真集を観ている。

「アレクセイと泉」
「ナージャの村」
「上野駅の幕間」
「老人と海」

どれも本橋成一さんの写真集。

中でも「上野~」はどうしようもなく好きな一冊。

図書館。

展示会に向けて何か刺激が欲しいと思い、
隣の市の図書館へ行く。

立ち読みで済ますつもりが
やっぱり借りたい本がいろいろと・・・。
結局貸出カードを作ってしまった。

「四角形の歴史」赤瀬川原平
「ジャリおじさん」おおたけしんろう
「軍艦島」雑賀雄二
「住宅読本」中村好文
「木の匙」三谷龍二

以上5冊を借りて帰る。

それにしても図書館というのは
なんてステキなところなんだろう。
だって、こんなにいっぱいの本を
好きなだけ(実際は10冊まで)
借りられるなんて。

街のエロス。

Photo_2


写真家中里和人さんの「スライドトークショー」に行ってきた。

『東京(TOKEI)』という写真集の出版記念写真展が木土水ギャラリーであって、
今日は夕方から華道家のゲストの方を迎えてのスライドトークショーということで、
仕事は忙しいんだが、早めに切り上げて見に行くことにした。

『小屋の肖像』『キリコの街』をはじめ、数々の写真集を出されている中里さんの写真は
どれもたまらなく魅力的で、イサド店主は大ファンなのであった。
中里さんとは、電柱のワークショップでご一緒したり、先日のイサドの個展にも来て頂いた。
今回のスライドは、印刷では出ない光の感じなどがまたどれも良く、
よだれが出そうだった。

エロスが主題ではないのだが、いかんせん向島という土地の醸し出す雰囲気や
夜の光、モルタルの滲みや無造作に干された布団など、
生きている街の息遣いや湿り気が感じられる写真たちだった。

いろいろお話された中で、「人と一緒に古びていく街」というのがとてもいいなあと思った。
新建材ばかりで作られた今の新興住宅地では、たとえ50年経っても
エロスなど微塵も感じられるはずもなく・・・・。

そんな向島ももうあと何年かのうちに激変していくらしい。
近いうちに散歩に行こうと思った。

木。

200605_005_1


古本屋で幸田文の『木』(新潮文庫)という文庫本を買う。
105円。
この人は1904年生まれと書いてある。
死んだじいちゃんと同世代だ。
ちょっとだけ読んだが、
背筋がしゃんとして落ち着いていて
礼儀正しい感じの文章だ。
露伴の娘だそうだが
露伴など読んだ事がない。
たしか白洲正子にも同じ『木』というタイトルの本が
あったような・・・。
うちにあったような・・・。
トイレの棚にあった。
白洲さんは1910年生まれだそうだ。
目次を見ると、幸田版はえぞ松ではじまり、藤、ひのき、杉・・・。
白洲版は檜(ひのき)、欅(けやき)、松、栃・・・。
比べてもたいした意味はないですな。

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